リウマチ治療の基本は定期診察に行くことから始まります。
ほとんどの方が、1か月に1回や2か月に1回受診をされているでしょう。
しかしせっかく診察に行っても、正確な診断と適切な治療が受けられないのでは意味がありません。大切な時間を使って行う診察を、「ただいつもの薬をもらうだけ」にしてしまうのはもったいない事です。自分に適した治療を受けるためには身体の状態や日常の体調変化、生活上の問題など、必要な情報を医師にしっかり伝えることが重要です。
そのために覚えておいて欲しいいくつかのポイントについてお話しします。 はじめに、病院で診察を受ける際について話します。
「今日はこれを質問しよう」、「今日は治療方針について相談したい」と考えて受診される患者さんは多いと思います。しかし、実際には診察時間が短かったり緊張してしまったりして医師の話を一方的に聞くだけで終わってしまった経験はありませんか?
そんな時に「メモ」が強い味方になってくれます。
いつごろからどこが痛くなったか。原因の心当たりはあるか。
診察までの間に体調の変化があった。それはいつごろでどのような症状で、現在はどうか。
質問や相談したいことなど、ぜひ「メモ」に書いて持参してください。
忙しい医師にこんなこと話せないわ、先生に聞くほどではないけど、ちょっと心配なことなど、看護師に相談してください。看護師より医師に伝えることもできます。
うっかり予約日を忘れて受診できなかったら、できるだけ早く代りの診察にいきましょう。
次に薬のことについてお話します。
薬をきちんと飲み、病気のコントロールをしていくことはとても大切です。
飲んでいる薬の名前と、その作用を知りましょう。
服用は医師の指示通りに飲み忘れない、効果がでないからと、一度にたくさんの量をのまない。症状がよくなったからと、自己判断で量をへらしたり、やめたりしないで医師に相談しましょう。頓服薬は、その症状がある時に飲みましょう
主治医以外の医師に受診するときはくすり手帳を持参しましょう。
大切な情報が正確に伝えられます。
日ごろから気をつけていても、体調をくずしてしまうことはあると思います。
次の話は、体調を崩してしまった時や、リウマチ症状が悪化した時の対処方法です。
例えば咳、痰、発熱などの風邪のような症状がでる。吐き気があって食事が摂れない、ひどい下痢をしている。身体にできた傷が治らずに化膿している。身体に発疹が出てきた。
とにかく倦怠感が強い、口内炎ができて痛い…などの症状がみられた時や、急に痛みが増して生活に支障が出た時は早めにかかりつけ医に受診又は相談をして、医師に対処方法を聞いてください。体調をくずした原因がリウマチあるいは、治療薬による場合があるからです。リウマチ治療薬の休薬の必要性、休薬した場合、再開日など相談する必要があります。
最後に、自らの病気や治療のことについて理解し、考えていくことは大切なことです。
今後も医師、看護師と相談できる診察を積極的に利用して、『賢く』 療養生活を続けてください。